2) 指しゃぶりや下唇をかむ癖の他、下あごの劣成長などが原因で、横から見て上の前歯が飛び出ている“上顎前突”。
3) かみ合わせた時に上の前歯が下の前歯の内側に入ってしまう“反対咬合”。前歯の生える方向が悪い場合もありますが、下あごが大きいなど遺伝的な影響を受けていることが多く、その場合は長期間の管理が必要になります。また、あごのズレが大きい場合には、大人になってからあごを切る手術が必要になることもあります。
4) 奥歯をかみ合わせても上下の歯がかみ合わない“開咬”。指しゃぶりや飲み込み時に舌を突き出す癖、口呼吸などが原因の場合が多く、ものをかみ切れません。
5) かみ合わせた時に下の歯が見えないほどかみ合わせが深い“過蓋咬合”。乳歯の早期喪失や虫歯による奥歯の崩壊や欠損が原因になります。下の前歯で上の歯肉を傷付けることもあります。
6) 歯をかみ合わせた時、上下の奥歯のかみ合わせが左右にずれる“交叉咬合”。左右の片方ばかりでかむ癖、頬杖、うつぶせ寝などが原因で、だんだんと顔が曲がってくる場合もあります。
7)歯の大きさが土台の骨と比べて小さかったり、歯の本数が足りなかったりして、歯列に隙間ができる”空隙歯列”。食べ物がはさまることも多いです。
8)永久歯が歯肉の中に埋まったままで出て来ない”埋伏歯”。乳歯が遅くまで残ってたり、永久歯の生える向きに問題があったりします。
歯の治療で歯科医院に通っている方々は、治療内容を説明されてもよく分からない、といった場面があるかと思います。日頃私たち医療側も、できるだけ分かりやすい説明をと心がけてはいるものの、説明不足になることも事実です。そこで今回は、説明に苦慮することの多い事例である根の治療について説明いたします。 根の治療には、虫歯菌にあまり汚染されていない神経を取り除く治療と、虫歯菌や物を腐らす腐敗菌が根の中全体を汚染している場合の治療とに分かれています。 代表的なケースをご紹介しますね。 Aさん「虫歯で歯が欠けてから、冷たいものや熱いものを食べたらすごくしみて痛むのですが」。 この場合、歯の神経は、炎症を起こしていますが、細菌の汚染は、まだごく限られていることが多いので、麻酔をして歯の中の神経を除去し、根の中に細菌を退治する薬剤を入れます。症状にもよりますが、2〜3回で根の治療を終えることができます。 Bさん「以前、神経を取って治療をした歯の部分が、かむと痛かったり、歯茎を押すと痛みがあるのですが」。 この場合は、根の中全体が細菌に汚染され、根の先の歯根膜という組織に炎症が生じた可能性が高い状態です。根の先まで汚染された部分をきれいに除去し、根の中が細菌のいない状態になるまで、根の治療用の清掃剤や殺菌剤などを併用しながら、繰り返し行います。従って治療回数が多くなることもあります。 このように、根の治療は細菌の汚染度合いによって、治療の中身が変わってきます。虫歯を放置しておく時間が長引くほど治療の回数も増えるので、早期の 受診をお勧めします。
すべての歯が虫歯。特に奥歯はひどく、わずかに根が残っているだけの状態でした。「どうしたの、A子ちゃん!歯磨きしなかったの?」とおもわず聞いてしまいました。
聞けばほとんど歯磨きをしておらず、他院にて治療をしていたが、途中で放棄。仮の歯が外れてどうしょうもなくなったので、実家の近くの私の診療所へ来たそうです。来院の動機も、上の前歯がとれてしまって、さすがに人前に出ることができなくなったので、仕方なかったのでしょう。外見はなかなかの美人なのに、何ともったいなく残念なことか!歯に対する見識をもってくれたと思っていたのは私だけで、本人には十分に伝わっていなかったようです。
このままでは、20代で入れ歯になってしまいそうで、大急ぎで治療、前歯にも仮の歯を入れて。何とか見栄えだけは整うようにしました。これからしっかりと奥歯を治そうかと考えている矢先、彼女はぷっつりと来なくなってしまいました。前歯の仮歯が入ったら、本人は十分なようだったのです。あの仮歯では、1年もすればダメになり、結局は抜くはめになってしまうでしょう。
私のところがいやであれば、他の先生のところでも構いません。彼女が治療の続きをして、美人に復活することを望んでやみません。「A子ちゃん!早く治療しなさいね!」皆さんはA子ちゃんにならないように気をつけてくださいね!!